包茎手術をしていると、うっかりして「男らしさ」を晒してしまった。それ以来、病院の若い看護師たちが次々と見に来るようになった。この件で、妻が何度も文句を言ってきた。「もう17人目よ、佐藤建也、いつまでそんなことを続けるつもり?」妻の中川春香は怒り心頭で俺に平手打ちを食らわせた。普段は強気な彼女だが、一緒に15年も暮らしていれば、彼女の扱い方くらい心得ている。「おいおい、そんなふうに叩く姿も可愛いじゃないか」彼女が抵抗するのも構わずに引き寄せ、抱きしめてキスした。俺の技術は悪くないから、彼女もすぐに抵抗をやめて柔らかくなり、積極的に俺に唇を重ねてくれた。「建也......」と、妻は甘えた声で名前を呼び、その目は潤んでいた。「すまない、明日になったら退院できるから」と申し訳なさそうに言った。春香も思い出したのか、表情が微妙に変わった。「ばか、無理だって分かってるのに、なんでそんなことするのよ」彼女が俺を軽く突き放そうとするのを無視して耳元に囁く。「本番は無理でも、他の方法なら......」お互いこういう技を磨くのには慣れているから、俺がそう言うと、彼女はすぐに理解して、照れながらも頷いた。手の点滴を見ていると、突然ドアが開いた。「きゃっ!」と小さな悲鳴をあげたのは、トレイを持った新人看護師の田中蓉子だった。彼女は危うくトレイを落としそうになった。「す、すみません、お薬の時間です......」春香は不機嫌そうに蓉子を睨みつけると、衣服を整えながら部屋の中の洗面所に向かった。春香がそれを処理しに行ったことを知っていたので、おとなしく横になり、冷たい表情を浮かべて薬の交換を受けることにした。15年も春香に抑え込まれてきて、必要な時に小遣いをもらう以外、愛情はほとんどなくなってしまっていた。実は、結婚したばかりの頃は、俺たちにもラブラブな時期があったのだ。俺は農村で生まれ、両親の遅くにできた子供だったから、家の良いものは全部俺のために使われた。だが、健康な体に育ったこと以外に特に得られたものはなかった。専門学校を出て、地元に帰って会計士として働くつもりだったのに、偶然にも春香と出会ったのだ。彼女は俺の「技術」に惚れ込み、あっという間に結婚することになった。春香は細身で足が長く、美人だったし
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