The Beta's Blind Date

The Beta's Blind Date

last updateLast Updated : 2024-01-08
By:  Allie CarstensCompleted
Language: English
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Reid Thomas is known for having a revolving door of females in his bed and for not wanting a mate. He's even created rules for himself to follow so he doesn't fall into the trap of a committed, long-term relationship. But when he loses a bet to his best friend, he's sent on a blind date. There, he meets Taryn Campbell, a feisty warrior with a personality to match, who has him questioning his strict rules. After all, aren't rules made to be broken? This is Book 2 of the Crescent Lake series. It can be read as a standalone, however, for context and an introduction to the world and characters, it is recommended that you read "The Alpha's Pen Pal" before reading "The Beta's Blind Date."

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Chapter 1

Chapter 1

結婚式の前日、婚約者の山崎哲也(やまざき てつや)が突然私に言った。

「結婚式を、一週間延期させてくれないか。急な出張が入ったんだ」

哲也の冷たい態度を見ていると、私は昨日の夜、彼の秘書から届いたラインが頭をよぎった。

【結婚式の前に、哲也さんと一緒に世界一周旅行に行きたいの。綾菜(あやな)さん、許してくれるよね?】

そう思いながら私は哲也の言うことを受け入れ、黙って結婚式をキャンセルした。

次の日、哲也と青木莉子(あおき りこ)は、エッフェル塔の下で熱く抱き合っていた。

私は一人で病院へ行き、お腹の子を堕ろした。

3日目、哲也と莉子は、ブルジュ・ハリファの大きな窓の前で肌を重ねていた。

私は哲也の母親の山崎久美子(やまざき くみこ)に、哲也とはもう二度と会わないと伝えた。

すると、「綾菜、哲也はきっと仕事が忙しいだけよ。

彼が帰ってきたら、私からきつく言っておくから。ちゃんとあなたに謝らせるわ」

そう言いながら、久美子は振り返りもせずに、意識をしてもらっているネイルに集中させていた。

久美子にしてみれば、私ひとりが騒いでも大したことではない。どうせお腹にはもう子供がいるのだから。

むしろ莉子の存在は、久美子にとって好都合なのだろう。

だって、莉子は私よりずっと前から、久美子のことを「お母さん」と呼んでいるのだから。

彼女にとって、籍も入れていない嫁の私は、ただの子どもを産むための道具、というわけだ。

それを見て、私は力なく笑うと、静かにその場をあとにした。

「もう、哲也と青木さんの好きにさせてあげることにしたんです」

だが、久美子は、私がそこを離れたことにまったく気づいていないようだった。

それどころか、私が何を言ったのかさえ、耳に入っていなかった。

「綾菜、哲也は社長なんだから、仕事上の付き合いだってあるのよ。

それもぜんぶ、あなたたちの将来のためなんだから。

あなたも分かってあげなきゃ。そうでなきゃ、莉子がいなくなっても、また次の女が出てくるだけ。いちいち怒ってたら体がもたないわ。

それに、あなたにはお腹に赤ちゃんがいるのよ。哲也以外に、誰があなたをもらってくれるっていうの?

これは、経験者からの助言よ」

久美子は一方的に話し続けていたけれど、私はもうとっくにその屋敷を出ていた。

そして、私は、そっと自分のお腹に手を当てた。

私をまるで鎖に繋がれた籠の鳥のように扱っているのも、子供がいるから、彼らは何をしても許されると思っているからだろう。

いくらもがいても、彼らの手からは逃れられないとでも思っているんだ。

でも、その彼らが頼りにしている鎖を、私は今まさに断ち切ろうとしている。

そう思いながら家に帰り、ベッドに横になって静かに泣いていると私は、いつの間にか眠りについてしまった。

夢うつつの中、哲也が帰ってきた。彼は私を優しく抱きしめると、ネックレスを取り出して私の首にかけてくれた。

「プレゼントだよ。気に入った?」

ネックレスに目をやると、それは確かにとても綺麗なものだった。

もし、莉子のインスタでこれと同じものを見ていなかったら、素直に喜べていたはずだ。

莉子のインスタには6つものネックレスが写っていて、哲也が私にくれたのは、その中で一番安く、莉子自身が一番気に入らないと言っていたものだった。

莉子はインスタのコメントで、友達とこんなやり取りをしていた。

【この360万円のネックレス、『サファイアの想い』のおまけなの。哲也さんが取っておけって言わなかったら、捨ててたかも】

そう。このネックレスは、2億円以上もする名匠の作品、「サファイアの想い」に付いてきた、ただのおまけなのだ。

私は黙ってネックレスを外した。

「青木さんへのおまけを、わざわざ私のために持ち帰ってくれるなんて。ご丁寧にどうも」

すると、背後にあった哲也の体が、ぴくりとこわばった。そして、彼の口調は一気に冷たくなった。

「ただの付き合いだ。そんな細かいこと気にするなよ」

それを聞いて、私も冷ややかに言った。

「ただ別に、そんなに気を遣ってもらわなくてもいいと思っただけよ。あなたが何をしようと、もう私には関係ないから」

その言葉に、哲也は怒りをあらわにした。

「もうすぐ結婚するっていうのに、どうしても事を荒立てたいんだな。

なんだ、結婚したくないのかよ」

私が妊娠する前、哲也は決してこんな話し方をしなかった。

でも今は、その言葉を聞けば、裏に隠れる本心がすぐに読めたのだ。

子供ができたんだから、大人しく言うことを聞いていればいい。

他に、こんな私をもらってくれる男なんているはずがない、とでも言いたいのだろう。

そう思うと私はカッとなって、すべてをぶちまけてやろうと思った。

しかし、先に哲也が荒々しくドアを閉める音が、部屋中に響き渡ったのだった。

次の日の朝。目を覚ますと、哲也がベッドのそばに座っているのが見えた。
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